2011年8月26日金曜日

旧九鬼家住宅

阪神間モダニズム 近代建築さんぽ

旧九鬼家は全国でも数少ない擬洋風建築のひとつ。
とてもオモシロイ。
訪れてもらうときっと「オモシロイ」という表現が
わかっていただけると思う。

全体的にみれば和洋折衷の建築。
日本建築部分は、精度が高いが、
洋風建築部分は、擬洋風というだけあって、
稚拙である。
しかし、その稚拙さがなんともいえず、楽しい。

著書には40〜50ほどの建物を紹介しているが、
その中でも、興味深いものの1つ。
ぜひ行ってみてほしい。

ただし、土・日・祝日のみ公開している月もあるので、
ご注意を。拙著を買って読んでいただけると
連絡先なども記載しているので、ご確認の上おでかけ願えれば幸い。
また、どうせなら、
擬洋風部分の二階が公開されている「特別公開日」に行かれることをおススメ。
ボランティアのガイドさんが案内してくれたりもしている。
その辺も、要確認。

季節開館日以外は、土・日・祝のみ(のはず)


なんとも奇妙な雰囲気の全景

上がりかまちなども本格的。

格子戸を通しての眺めは京の町屋風情

昭和初期の趣

かけ込みもみかけられ。

細かな細工もあり。

擬洋風部分の2階。

列柱も手すり子も拙いようす

2階の和部屋。天井が竹。初めて見ました。

つり上げ式の玄関。もちろんつり上げなくても出入りできる。



詳しくは
(ついでに小説も見てくださいね。直木賞クラスのものが掲載。立読みで見られる)

書店または版元(神戸新聞総合出版センター)やアマゾン等のネット販売もどうぞ。






2011年8月19日金曜日

神戸大学六甲台キャンパス

阪神間モダニズム 近代建築さんぽ

受験シーズンも近づいてきた。
国立の難関、神戸大学の校舎は、昭和初期に建てられた
美しい近代建築がそのまま残る文化財でもある。

実は私、受験時代、
この大学を目指していた。
当時、新設された工学部の建築B(環境建築)とよばれた学科を受験したが、
軽い脳みそではあたりまえのごとく不合格。
おぼろげに描いていた建築家の道は消えた。

それから35年たらず
どういう経緯か、近代建築の紹介文をかくことになった。

特に、建築のことを学んだ訳でもなく、
不思議なおももちがする。

それはともかく、
山麓を切り開いて建てられた
ロマネスク様式を呈する神戸大学の学舎は
緑とあいまって、どしりと綺麗。

入学は無理でも、
大学から見下ろす下界の雄大さは
誰にでも味わえる。

散歩がてら訪れても損はない。









詳しくは
(ついでに小説も見てくださいね。直木賞クラスのものが掲載。立読みで見られる)

書店または版元(神戸新聞総合出版センター)やアマゾン等のネット販売もどうぞ。



2011年8月13日土曜日

関西学院大学

阪神間モダニズム 近代建築さんぽ

関西学院大学は、
私の母校にあたる、私にとってはとても思い出深いところである。
田舎の高校から大学見学に訪れた時に、
一目でキャンパスが気に入り、
当初、特に志望校にも入れていなかったが、
受験、入学、卒業と、
縁を結んだ大学である。

ヴォーリズの築いたスパニッシュ・ミッション・スタイルの建物は、
ここに来る人すべてに、その歴史をインパクト強く語りかけてくれるに違いない。

取材時に、
大学時代に住んでいた下宿を訪ねてみた。
中央芝生周りの風景以外は、だいぶ様変わりしたが、
大学の裏手にある下宿は、
昔のままに残り、
懐かしさがこみ上げた。

コンパでよく使っていた竹久(タケキュウ)や
下宿近所のなんでも屋的な商店を見逃したのが、
ちょいと気がかり。



中央芝生ごしに見た時計台。関学の象徴。


ちょっとアップの写真。

正門近くにある教会。
大学建築当時に建てられたものではないが。
味わいは深い。

書籍では特に触れなかったが、
「八芒星」のデザインも取り入れてあった。



 講堂。
クリスマスにキャンドルを灯し賛美歌を歌った記憶が残っている。



詳しくは
(ついでに小説も見てくださいね。直木賞クラスのものが掲載。立読みで見られる)

書店または版元(神戸新聞総合出版センター)やアマゾン等のネット販売もどうぞ。






2011年8月5日金曜日

神戸女学院

阪神間モダニズム 近代建築さんぽ

受験シーズンが近づき、
各地の大学がオープンキャンパスなど
いろいろな催しを開くようになった。
そんな中、神戸女学院の校舎を紹介したい。

ここは、昭和初期の日本における西洋建築の
中心人物といえるヴォーリズが設計した建物のひとつ。

ヴォーリズは滋賀から神戸あたりまで、関西を中心に
教会、病院、ビルから学校、個人宅にいたるまで、幅広く建築を行ってきたが。
女学院は、ほぼ当時のままの姿で現存している、
ヴォーリズ建築の最高峰のひとつと言えるだろう。

規模、質とともに素晴らしい。
詳しい事は書籍を見ていただきたいが、
機会があれば、ぜひ見ていただきたい建物。
見て損はない。

実際はこんなもんではない。
もっと美しい。



講堂は荘厳。天井を見上げるだけでも価値がある

照明ひとつ取り上げても、このとおり。

講堂横の廊下




図書館の中なんですね。スプレンディド。

螺旋階段もレトロ。


宣教師の宿舎ケンウッド館




特に説明はいらなかったと思う。
写真を見ていただければ。
でも、実際はこんなもんじゃ済みません。



詳しくは
(ついでに小説も見てくださいね。直木賞クラスのものが掲載。立読みで見られる)

書店または版元(神戸新聞総合出版センター)やアマゾン等のネット販売もどうぞ。