2011年11月29日火曜日

兵庫県公館

阪神間モダニズム 近代建築さんぽ

兵庫県公館は明治35年に兵庫県の本庁舎として建てられた建物。
戦災などで大半が焼失したようだが、
ドーム屋根など、竣工当時のままに再現されている。

フランス・ルネッサンスの伝統が生かされ、
この時代の建物を代表するが、
それ以上に、日本の西洋建築の結実とも表現される。

内部は近年改修されているが、
迎賓部などはルネッサンスを彷彿させてくれる。

現在、迎賓館、県政資料館として利用されている。
迎賓館は土曜日、資料館は月〜土曜日公開されている。








迎賓館が美しいが、私のカメラには収めていなかった。
書籍にはカメラマンが撮った写真が載っているので、ご覧あれ。

詳しくは


(ついでに小説も見てください。直木賞クラスのものが無料で見られます)

書籍「阪神間モダニズム 近代建築さんぽ」の購入は、
書店または版元(神戸新聞総合出版センター)やアマゾン等のネット販売をどうぞ。

2011年11月18日金曜日

御影公会堂

阪神間モダニズム 近代建築さんぽ

阪神石屋川駅の北、国道2号線沿いに御影公会堂はある。
JR六甲道駅や阪急御影駅などからだと、
10〜20分ほどの、さんぽがてらで行けるかと思う。

近代建築の一時代を築いた清水栄二設計の建物は、
円形のテラスをもち、客船デッキのようにも見える。
ドイツ表現主義の影響を受けながらも、
個性のあるアレンジを加え、
特徴深い、独特の建物として昭和初期の建築当時の姿をみせる。

空襲で被災した建物は、
野坂昭如の「火垂るの墓」の1シーンにも登場する。

地下の食堂は、
「美味しい」と評判で,
食事や喫茶をしながら、
構造や内装が楽しめる。

本書・本ブログで紹介している甲南漬資料館
とともに訪れてみてほしい。


国道2号にかかる石屋川橋から望む


ファサード部

荘重な玄関

裏手から見た姿

エントランス内部

上階

階段付近

地下の食堂。ウィークディはランチのみ。
土・日・祝はディナーも。

食堂にかかる時計。
なんともモダンな雰囲気。


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2011年11月12日土曜日

六甲山ホテル旧館

阪神間モダニズム 近代建築さんぽ

昭和初期、都市近郊高級リゾートホテルとして建築されたホテル。
いまでも、その姿は旧館として残る。

木を基調にしたハーフティンバー山小屋風の建物は、
ハイカラと呼ぶにふさわしく、
往時の姿で迎えてくれる。

内部は連続アーチの壁や、
スクラッチタイルで造り込まれ、
心地よい圧迫感も感じられる。

ホテル直通のバス便もあるが、
六甲ケーブルを利用して、
ハイキングを楽しむのもよい。


館内に飾ってあった創業当時の写真。

今もかわらぬ姿がある。

旧ロビーも味わいがある。

暖炉も荘重

季節にはアジサイも美しい

六甲ケーブル山上駅。このアールデコ調の建物も昭和初期建設。

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2011年11月4日金曜日

甲南漬資料館旧高嶋家

阪神間モダニズム 近代建築さんぽ

高嶋家住宅は昭和初期の建築時には
和館と洋館の2つがあったが、
今は洋館のみが残り、
甲南漬資料館として開放されている。

当時、独特の表現力で知られた
清水栄二の設計で、
国の登録文化財にも指定されている。

内部は、昭和の香り漂う
商用品が展示されており、
喫茶室など、おおいに時代が感じられる。

隣には甲南漬本舗がある。
バスが横付けされ、
観光客らしき人々も訪れるようす。

ここは、灘五郷のひとつ御影郷にあり、
南東に向えば、
富久娘、白鶴、沢の鶴などの
清酒工場が立ち並ぶ。

さんぽするのもいいかもしれない。









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