兵庫県庁のほど近くに「相楽園」がある。
相楽園は神戸市内の観光名所として名高いが、
その中に旧ハッサム住宅と旧小寺家厩舎がある。
何も知らないで園内をざっと見て回ると、
「レンガ造りの変わった建物」があり、
「緑色の古い綺麗な建物」がある。
で、終わってしまう。
厩舎、ひらたく一言で言ってしまえば馬小屋は、
この時代において日本で1、2の規模と構造をもつ
一等品で、ドイツ風の造りは緻密さがうかがえる。
隣にあるハッサム住宅は、
ハンセルという英国建築家が建てた物だが、
ヴェランダコロニアルという形式の建物は、
彼の仕事を最後に日本から姿を消してしまう。
どちらも非常に稀で貴重な建物なのである。
まぁ、私の著書(何度も宣伝してご容赦)を片手に、
ぜひ訪れてみてほしい。
建物ばかりでなく,庭園にも、とても癒される。
厩舎のアップ
ドイツっぽいでしょう
レンガの積み方も凝っている。
手前のレンガのエントツは阪神淡路大震災で
屋根を突き抜けて落ちたもの。
園内には、「船屋形」という重要文化財もある。
詳しくは
(ついでに小説も見てくださいね。直木賞クラスのものが掲載。立読みで見られる)
書籍「阪神間モダニズム 近代建築さんぽ」の購入は、
書店または版元(神戸新聞総合出版センター)やアマゾン等のネット販売もどうぞ。
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