2011年10月30日日曜日

日本基督教団神戸教会

阪神間モダニズム 近代建築さんぽ

和の日本人にとって、
洋の教会は
違和感がある。

その違和感は、
決して居心地の悪い物ではなく、
むしろ、心の洗われるような、
心地よい違和感と言える。

神戸教会は
神戸の花隈にある。
神戸高速の花隈駅からほど近く。
JR元町駅からでも、歩いてそれほど時間はかからない。

教会はロンバルト帯をもつ
ネオゴシック様式。
スクラッチタイルで身を固めた外観は、
異様なほど美しい。

ここは、
神戸女学院やYMCAなどとゆかりの深い教会。
江戸時代に宣教師が礎を築き、
明治期にはすでにりっぱな建物を構えていた。

日曜日の礼拝には一般の人も
参加できるので、内部、
教会独特の不思議な違和感を楽しんでもらいたい。









詳しくは
(ついでに小説も見てください。直木賞クラスのものが無料で見られます)

書籍「阪神間モダニズム 近代建築さんぽ」の購入は、
書店または版元(神戸新聞総合出版センター)やアマゾン等のネット販売をどうぞ。

2011年10月21日金曜日

神戸文学館

阪神間モダニズム 近代建築さんぽ

神戸は灘、王子動物園のほど近くに
神戸文学館がある。

文学館の建物は明治37年に
関西学院のチャペルとして建てられたもの。

戦災などにより
修復をくりかえした後、
平成に入って原型に復元された。

神戸市内最古級の煉瓦づくりのチャペルは、
尖塔屋根、三連アーチ窓などをもち、
内部はハンマービームトラス構造。
アカンサス模様の柱頭飾りやステンドグラスも
美しい。

書籍では紹介していないが、
動物園の中には
1889年に建てられ移築された旧ハンター邸がある。
コロニアル様式の美しく貴重な国重要文化財。切手の図案にもなっている。

王子公園をさんぽするのもいい。









詳しくは
(ついでに小説も見てください。直木賞クラスのものが無料で見られます)

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2011年10月12日水曜日

白鶴美術館

阪神間モダニズム 近代建築さんぽ

高級住宅街・御影の北、住吉川のほとりに白鶴美術館がある。
昭和初期に建てられた美術館は、
檜や欅、御影石をふんだんに使った寺院風の美しい建物。

荘重な構えは、
国宝や重要文化財を含む数々の貴重な美術品を収めるにふさわしく、
見る人を魅了する。

アプローチや外観、
内装も凝り、関心しきり。

建物や美術品に限らず、
このあたりをぶらぶら散歩するのも
楽しい。

近くには旧乾邸もある。
乾邸はかの渡辺節が設計した個人宅。
本書籍の中では非公開ということもあり紹介できなかったが、
探して、門の隙間から覗いてみるのもよいかも。


また、この付近、若干西方には

小寺邸などもある。最近売却されたという様な記事を見かけたが、
行く末が心配。




中庭から見た美術館



正面。エントランス。




美術館にはシンメトリックや対比がいろいろと取り入れられている。
上の写真は女性・下は男性のシンボルとも言われている。



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2011年10月5日水曜日

辰馬喜十郎邸

阪神間モダニズム 近代建築さんぽ

明治21年に神戸の英国領事館を模して造られた辰馬喜十郎住宅は、
白さきわだつベランダコロニアル様式の建物。

残念ながら、公開はされていないが、
外から垣間みることができる。

ちょっとした散歩がてら見るには、楽しい。

邸は、異人館街に軒をつらねるほうがふさわしい気がするが、
辰馬の名を冠する限りは、阪神間に存在するほうが
いいのだろう。

呼び名は「旧辰馬喜十郎住宅」というのが正式っぼいが、
個人的には喜十郎邸と「邸」のほうが雰囲気がでて好む。
書籍の中では住宅という表現にした。
ただ、特に、こうでなければならないという決まりもないようではある。

辰馬や嘉納、山むらといった姓は、
酒造りの名家で、灘・甲陽といった中学・高校も創立している。
そんなことも知りながら邸をながめてみると
また、面白い。



正面からななめアップで。

裏から見た邸宅。
書籍ではカメラマンが正面から撮ったものが載っている。


横には赤煉瓦の蔵、だったんでしょうね。

入口、エントランスもなかなか。

右端にちょこっと見えているのが邸宅。

詳しくは
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2011年10月1日土曜日

静思館

阪神間モダニズム 近代建築さんぽ

猪名川町に静思館という建物がある。
昭和初期に小屋組みで茅葺きという造りで建てられたが、
一目には、飛騨高山の合掌づくりの家のように感じられる。

オンドル床暖房や水洗トイレなど
当時めずらしい設備も取り入れられている。
出石の辰鼓櫓を思い起こさせてくれる給水塔もある。
町内有数の日本庭園もある。

町役場のすぐ横手にあるが、
日生中央駅から歩いて30分ほど。
ちょっとした散策旅行気分が味わえる。

さんぽ好き、建築好きの方なら
ぜひ行ってもらいたい。
ひがな、ゆるりと過ごせる。















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