2011年7月25日月曜日

松山大学温山記念会館

阪神間モダニズム近代建築さんぽ

ここは愛媛にある松山大学のもちもの。
なかなか素敵なスパニッシュスタイルの建物である。
なかなかというより、スパニッシュ様式がギュッと詰まり凝縮された、
とっても満足感のたかいところである。

武庫川大学に通う知人の令嬢が、
通学路に何やら異質な建物があるが何だろうと思っていたそうだが、
この本をみてくれて、
ナゾ?が解けたらしい。

編集にかかわったスタッフも武庫川大の出身。
「私も、何かなぁと、いつも思ってました」と。

武庫川大学に通う学生たちは、
意外と「この建物、何なんだろう」という風に思っているらしい。

もともとは、松山大学の創立に深くかかわった人の私邸だった。
実は。
機会があれば、中もぜひ見学を。
きっと感激。
ちょっと多めに写真も載せておきましょう。


武庫川女子大学のみなさんがよく目にされる光景です

玄関です。アラベスク模様も美。

3連の円頭まど。スパニッシュですね。

中から見た円頭窓。



南からみた外観。

駕籠座(駕籠置き石)なんてのもありましたか。

東からの外観。和も感じられて。

防空壕なんです。

防空壕の中って、こんなんですね。

建物の中。取材用にもっとたくさん写真はとったんですが。
見事にヘタクソに撮ってましたので、これのみでご容赦
中もいろいろ見所があります。

詳しくは
(ついでに小説も見てくださいね。直木賞クラスのものが掲載。立読みで見られる)

書店または版元(神戸新聞総合出版センター)やアマゾン等のネット販売もどうぞ。

2011年7月18日月曜日

旧甲子園ホテル(武庫川女子大学甲子園会館)

阪神間モダニズム 近代建築さんぽ

古いたてものは、とかく、味わいがある。
とくに、大きなものは、
見どころがつきない。

旧甲子園ホテルもそのひとつ。
いくら時間があっても見きれない。
2度、3度訪れたいところである。

今は、武庫川女子大学の建築学科の女学生たちが、
ここで学んでいるが、
一般に公開されており、
予約さえいれれば、個人も団体も受け入れてもらえる。














予約は、武庫川女子大学甲子園会館のHPから、できる。
ぜひ、どうぞ。
http://www.mukogawa-u.ac.jp/~kkcampus/index.html



詳しくは
(ついでに小説も見てくださいね。直木賞クラスのものが掲載。立読みで見られる)

書店または版元(神戸新聞総合出版センター)やアマゾン等のネット販売もどうぞ。

2011年7月11日月曜日

ヴォーリズ六甲山荘

阪神間モダニズム 近代建築さんぽ

梅雨が明け、
とにかくアツイ。
こんな季節には、避暑に山へ出掛けるのが一番。

ということで、
「ヴォーリズ六甲山荘」をおすすめ。


涼しさで一服。
建物に満足。


ヴォーリズ建築は大規模な建築物から個人宅まで
それぞれ綿密で、節約にも工夫を凝らした素晴らしい建物がたくさん。
なかでも、この山荘は味わいのある素朴さが際だち、
昔のままの姿で人々を迎え入れている。

ハイキングをかねて日がな1日
のんびりとできるだろう。

鬱蒼と茂る木々の中、森林浴。

参考までに。

開口のひろいベランダ間口。

この季節ならあじさいも綺麗な頃。

まさに山荘。和室もある。


机(鏡台)なども昔のまま

五右衛門ぶろ

関学の教授の依頼で建築。
この棚、関学においてある棚とよく似ている。
「当時きっと関学から譲り受けてこられた」んだろうと。

詳しくは
(ついでに小説も見てくださいね。直木賞クラスのものが掲載。立読みで見られる)

書店または版元(神戸新聞総合出版センター)やアマゾン等のネット販売もどうぞ。



2011年7月6日水曜日

川西市郷土館 旧平賀邸

阪神間モダニズム 近代建築さんぽ

旧平賀邸を一言で表現すれば、
「ドラキュラの別荘」。
というのは、ひょっとしたら失礼にあたるのかもしれないが、
イギリス田舎住宅のつくりで、
石垣の上に組まれた家屋の外壁は小石の洗い出し。
なんともいえない独特の風情をかもしている。
東欧の大きな城に住むドラキュラが
気休め?のために飛んで来る感がする。

敷地内にある平安邸とともに
見所の尽きない住宅である。
日本初の工学博士であった平賀氏、
その実験棟も移築されている。

好事家必見のウィリアム・モリスの壁紙や
小川三知のステンドグラスも使われており、
随所に見応えがある。

ぜひ訪れてみてほしい。

側面から見た外観

ステンドグラスと壁紙


壁紙のアップ

調度品も各所に残る

実験棟の中。

菱形の窓。写真が歪んでいるのではありません。





実験棟部分のアップ。渡り廊下でつながる。

実験棟を裏から見た。

詳しくは
(ついでに小説も見てくださいね。直木賞クラスのものが掲載。立読みで見られる)

書店または版元(神戸新聞総合出版センター)やアマゾン等のネット販売もどうぞ。

2011年7月1日金曜日

川西市郷土館 旧平安邸

阪神間モダニズム 近代建築さんぽ

旧平安邸は、旧平賀邸と同じく、川西市郷土館の中にある。
旧平賀邸は後に紹介するして、
平安だが、当初書籍に載せる項目として取り上げていた時には
過って「へいあん」と読んでいた。
編集者が郷土館に電話をした折に、
「へいあん邸のことで・・・」と言ったら、
「ひらやす」と読みます・・・とのこと。
編集者には大変、恥をかかせてしまった。

さて、この旧平安邸だが、
純和風で、見所もたくさん。
特に、「木」には相当のこだわりを持って建てられており、
廊下や柱の一本いっぽんを見て回るだけでも感心させられる。

前庭にある「駕籠置き石」は書籍の中では「駕籠座」と表現した。
駕籠座という言葉はないのかも知れないが、
そのほうが趣が感じられる。
書籍には写真は載せていないので、ここに、載せておこうと思う。

この郷土館だが、
平賀邸とあわせて、十分に楽しめるところだが。
意外と知られていないのか、私が取材に行った時も、
スタッフが私の推薦で見学に言った時も、
カメラマンが撮影に訪れたときにも、人は少なかったようす。
ぜひ、訪れてみてほしい。
猪名川町の「静思館」と合わせて行けば、
1日、ハイキングとしても楽しめること請け合いだ。
もちろん、建物をじっくりと見ていただければ、どれも、とても満足がいくはず。

中央奥のまるい石が駕籠座

中庭の回廊

土間から和間を見る

中庭周りにある蔵には箸がたくさん展示してある


詳しくは
(ついでに小説も見てくださいね。直木賞クラスのものが掲載。立読みで見られる)

書店または版元(神戸新聞総合出版センター)やアマゾン等のネット販売もどうぞ。